支援活用事例
お客様から「笑顔」「元気」「ありがとう」を引き出せるツーリズムを提案
2025.07.28
事業者名:有限会社ウインズトラベル
事業内容:旅行業・貸切バス・レンタカー業・人材派遣業・不動産事業
本社所在地:福島県双葉郡楢葉町井出浄光東27-7
HP:http://www.wins-gp.jp/


事業者概要
近畿日本ツーリストの特約店として、豊富な各種旅行ツアープランを提供しています。
また、地元発着の格安の日帰りバスツアー、ゆったり宿泊バスツアーなどの自社バスツアーを 「ぞうさんツアー」のブランドで展開しています。そのほかに通勤・通学等の送迎事業、レンタカー事業、ドライバー派遣事業、さらには体験型古民家宿泊施設を運営するなど、地域と連携した取り組みも展開しています。
当貸付事業(A資金)の利用について
東日本大震災及び原発事故の発生当時、本社のある楢葉町が警戒区域に指定されたため、町外へ避難し、町役場が移転した会津美里町に会津事業所(現在は閉所)、原発関連の仕事を継続するためにいわき事業所を開所しました。避難先でスクールバスの送迎事業やレンタカー事業を開始するなどある程度落ち着き始め、新たにバスの増車を計画し資金調達が必要となったところ、楢葉町商工会からの案内で、当貸付事業(A資金)の申し込みに至りました。
原子力災害に伴う「特定地域中小企業特別資金」制度について
当事業は、原子力発電所事故の被災区域に事業所を有する中小企業等の事業継続・再開に向けた長期・無利子の融資制度で、以下のとおり、被災事業者の状況に応じて3つの区分を設けています。
① 県内の移転先において事業を継続・再開する事業者に対して、事業資金(運転資金・設備資金)を融資する(A資金)。
② 解除された区域等において事業を継続・再開する事業者に対して、必要な事業資金(運転資金・設備資金)を融資する(B資金)。
③ 福島県原子力災害被災事業者事業再開等支援補助金の交付を受けて、県内、県外において事業の再開を行う事業者に対して、施設設備資金、新規投資や販路開拓等に要する資金を融資する(C資金)。
事業者の声
避難先で事業再開するには、会社を立ち上げる時と同じくらい、一からすべてを準備しなくてはならない状態でした。震災直後は金融機関からの融資は望めず、この資金がなかったら現在の当社はなかったと思います。
バスは弱者を助ける交通機関であると考えており、本社のある楢葉町や富岡町が警戒区域と指定され全町避難となった際には、楢葉町や富岡町の依頼を受けて住民の避難のために当社のバスと運転手を提供いたしました。
行政関連の仕事を請けていたこともあり、震災後、町に人が戻ってくるにはどうしたらいいのかを考え、旅行業・貸切バス事業以外にも地域の活性化につながる事業(レンタカー、運転代行業、飲食業、体験型古民家宿泊施設の運営など)を展開しています。
また、当社では、東京電力福島第一原発、第二原発で働く作業員の送迎も実施しており、当社の送迎事業が福島の復興の一助となっていると考えています。



問い合わせ先
企業振興部 原発災害対策特別融資チーム
TEL:024-525-4019
FAX:024-525-4079